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Kさん(40代女性、援助職、東京都)

ISISを受ける前の私は、自分に自信を持つことができませんでした。引っ込み思案で、人と一緒にいると相手の反応が気になってしまい、相手の反応が悪いときは「私の何がいけなかったんだろう」とクヨクヨと考えたりしていました。また、人から頼まれるとイヤとは言えず、多少無理をしてでも引き受けていましたし、なんでも完璧にやれなければいけないという気持ちが強い、いわゆる“いい子”でした。
1年前にISISを経験して、自分のハートに、自分でも知らなかった深くて大きな悲しみがあることがわかりました。赤ちゃんのころに自分が経験したことと関係があるようでした。今思うと、保育園に通っていたころの写真を見るといつもふてくされた顔をして映っていたり、小学生の頃どんなにクラスのガキ大将からからかわれても絶対人前では泣かない子どもで、男の子が「K(私の名前)を泣かす会」を結成したことがあったりしたことも、悲しみを我慢していたことと関係があったのではないかと感じます。
ISISを終え、日常生活に戻ってから一番変わったのは、自分のハートが「悲しい」と反応していることに気づくようになったことです。私のハートはいつも悲しみでいっぱいなので、何か刺激があればそれに反応して悲しみを感じていることがわかるようになりました。すると、以前の感覚だと「悲しい」と感じる出来事に遭遇しても、“それは出来事のせいじゃなくて、ただ私のハートが反応しているだけ”と思えるようになったのです。出来事のせいじゃないし、相手の反応のせいでもない、ましてや私のせいでもない、ただ、自分のハートが反応しているだけ。そう感じると、クヨクヨすることが不思議なくらいなくなりました。“いい子”でいる必要もなくなり、生きるのがとっても楽になりました。
今の職場の上司からは、最近よく「ほんとうにいつも明るいね」と言われます。5、6年前から集まっている仲間からは、「元気になったね」と言われます。自分らしく、のびのび生活していることを実感しています。

竹内 清文さんの人生のストーリー

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